個人でビジネスを立ち上げた場合、税務署に開業届を出す必要があります。特に立ち上げ時の慌ただしさの中で、税務署に出向く時間を確保するのは難しいかもしれません。そこで、郵送やインターネットを利用する方法もあります。
この記事では、税務署に行かずに開業届を提出する方法についてご紹介します。慌ただしい中、効率的に業務を進めるために、郵便やデジタル媒体を上手に活用することをおすすめします。
開業届は税務署に行かなくても提出が可能
ここでは開業届がどのようなものなのかや、開業届の提出期限、提出方法について紹介していきます。
開業届とは
開業届とは、新たに個人事業を開始する際に、税務署に提出する届出書のことです。開業届を提出すると、個人事業主になることができます。このように、開業届は個人事業主になるために必要不可欠な、簡単かつ重要な手続きです。さらに、氏名や住所、事業所の詳細などの情報を記載する必要があります。
ただし、個人ではなく会社を設立して事業を行う場合は、定款の認証や設立登記など、複雑な手続きが必要になります。これらの書類は、関係当局の認可を受け、会社が法的要件をすべて満たしていることを確認する必要があります。さらに、経営者の任命や細則の作成なども行うことになり、これらすべてに多大な時間と労力を要します。従って、個人事業としてビジネスを立ち上げることは、より効率的な方法と言えるでしょう。
個人事業主の場合、開業届に必要事項を記入して税務署に提出するだけなので、手続きは簡単です。また、事業の種類によっては営業許可証の取得も必要になりますので、確認しておきましょう。
開業届の提出期限
開業届の提出期限は、事業を開始した日から1ヶ月です。しかし、その期限を過ぎてから提出しても何の影響もありません。開業届を提出しないと、青色申告ができなくなるので、税務署に提出するといろいろなメリットがあります。届出書は青色申告の申請書と一緒に期限内に提出することをおすすめします。
開業届には3つの提出方法がある
開業届には「税務署に提出」「郵送」「インターネット」の3つの提出方法があります。
税務署に提出
この方法は、用紙を直接税務署に持って行くというものになります。税務署に持ち込めば、不足している情報を即座に修正することができるでしょう。しかし、税務署は月曜から金曜の午前8時半から午後5時までしか開いていないので、平日が忙しい人には不向きです。
郵送
この方法は、税務署に開業届を郵送することです。郵送を利用することで、わざわざ税務署に行く必要がありません。また、郵送だけでなく、税務署の時間外収受箱に投函することもできます。このボックスは24時間利用可能なので、柔軟に書類を届けることができます。また、回収ボックスが利用できない場合は、税務署の建物への入館証を発行してもらうことも可能です。加えて、上記の方法を利用する前に、手続きの遅れを防ぐため、書類に正しく署名・記入されていることを確認することを強くおすすめします。
インターネット
e-Taxを使えば、自宅にいながら開業の申請を行うことができます。申請後、申請書は行政機関により審査され、承認または否決の通知が届きます。e-Taxは、すべてがスムーズに進み、事業主のビジネスが可能な限り効率的に運営されるよう、あらゆる段階で自身をフォローアップします。
開業届はネットの「e-Tax」で提出が可能
ここでは、開業届をネットのe-Taxで提出する方法について解説していきます。
ネットで開業届を出す際に必要なもの
ネットで提出する前に、必要なものを前もって用意して、すべてを集めてから始めましょう。
ICカードリーダライタ
ICカードリーダライタは、ICカードに記録されたデジタルデータを解読するための装置で、パソコンなどのガジェットに接続することができます。家電量販店などで入手が可能です。ただし、ICカードリーダライタはマイナンバーカードに対応していなければならないので、購入前に確認することが大切です。
マイナンバーカードの読み取りに対応しているスマートフォン
お申し込みの前に、お手持ちの端末が身分証明書のスキャンに対応しているかどうかをご確認ください。公的個人認証サービスポータルのウェブサイトから、お使いの携帯電話がカードのスキャンに適しているかどうかを調査することができます。スマートフォンが対応していない場合は、ICカードリーダーライタを使用し、パソコンで手続きを行うなどの代替策を検討してください。
マイナンバーカード
マイナンバーカードには、氏名、住所、生年月日、性別、顔写真などの重要事項が記載されています。このカードは、市区町村のサービスを受けたり、電子手続きをしたりするのに利用できます。取得には時間がかかるので、なるべく早く取得しましょう。申請方法は、パソコンやスマートフォンを利用して交付申請するだけです。
インターネットに接続できる環境
オンライン応募のためには、インターネットに接続できる環境と、インターネットを通じて必要な環境を整えることが必要です。
e-Taxはどのように準備する
e-Taxを準備するには3つの手順があります。一つひとつ見ていきましょう。
準備①:利用者識別番号を取得する
e-Taxを利用するためには、個人の識別機能として16桁の番号が必要となります。スマートフォンからログインする場合は、「e-Taxソフト(SP版)ログイン」画面を利用し、マイナンバーカードから番号を読み取ります。
PCを活用する場合は、スマートフォンやICカードリーダライタなど、番号を読み取ることができるものを選択することをおすすめします。また、窓口や書面での開始届出書の記入など、他の選択肢もあります。ご自分に合った方法をお選びください。
準備②:電子証明書を取得する
申告やデータ送信の際には、そのデータがユーザー自身によって作成され、改ざんされていないことを確認するために、電子署名を使用します。電子署名は、申告やデータの真偽を確認するだけでなく、いつ、どこで署名されたかを示す資料として非常に有効です。そのため、電子署名を使用する場合は、適切な保護措置を講じることが重要です。マイナンバーカードは電子署名に利用できるため、カードの読み取りに対応したスマートフォンやICカードリーダライタを用意しましょう。
準備③:e-Taxのソフトをインストールする
開業届を提出するには、e-Taxのインストールが必要です。e-Taxソフトウェアは、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、各ソフトウェアのセクションで利用可能なデバイスと利用可能な手続きをご確認ください。e-Tax ソフトウェアを使用する予定のデバイスは、e-Tax ウェブサイトのデバイス要件セクションに記載されている最低システム要件を満たしていることを確認することが重要です。
推奨デバイス以外のデバイスやオペレーティングシステムを使用する場合は、追加のセットアップが必要になる場合がありますので、容量などに余裕を持つようにしてください。お使いのシステムに互換性があることを確認した後、e-Taxソフトウェアのダウンロードは、e-Taxのウェブサイトに記載されているダウンロードの指示に従って行うだけで、簡単に行うことができます。
e-Taxのソフトで開業届を作成する
ソフトウェアをインストールし、一覧から「個人事業の開業・廃業等届出書」を選択し、手続きを開始します。必要事項を記入し、電子署名を行い、送信してください。e-Taxで開業届を送信すると、メッセージボックスに通知が表示されます。開業届の内容が税務署に届いていることを確認してください。
e-Taxで開業届を出したら控えは?
郵送や手渡しで開封届を提出された場合は、そのコピーを添付した受領証が提供されます。一方、Webで提出された場合、承認印はありません。そのため、お客様は提出された内容を印刷した領収書と一緒に、バックアップとして物理的なコピーを使用することができます。
銀行口座の開設や保育園の入園など、事業開始の記録が必要な場面では、こうした書類の保存が欠かせません。控えは必ず安全な場所に保管してください。
8.まとめ
今回はSNSマーケティングについて解説しました。テレビ離れが進みSNS利用が当たり前となった現代では、ビジネスにおいてもSNSが欠かせないものとなりました。SNSマーケティングを始めようと思っている個人事業主や企業、インフルエンサーの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
参考サイト「2022年度SNS利用動向に関する調査」ICT総研
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